2018・8・12
糸のみほとけ
「日韓ぐるタメフェス」の会場から、その足で奈良へ。奈良国立博物館で開かれている繍仏の展覧会「糸のみほとけ」。こんな世界があったとは知らなかった。5時前に入館、7時までだから充分観ることができると思っていたのだが、圧倒的な質と量の展示物に「あと30分で終了いたします」というアナウンスを聞いたときは半分も見ていなかった。
あの当麻寺の「綴織當麻寺曼荼羅」がある。中宮寺の「天寿国繍帳」がある。
一刺し一刺し、気の遠くなるような作業、さまざまな刺繍の技法、展示物の前で「うーん」とうなって圧倒されるばかりであった。心ひかれたのは、刺繍善導大師像である。中国浄土教の高僧である。背景に使われている緑の色が深い。
博物館を出るとまだ昼間の熱さが残っている。夜になっているのにやたら人が出ている。お祭りでもあるのだろうか。興福寺の前を通って、近鉄の駅まで人出は続いていた。
2018・8・2
ラコリーナ近江八幡
佐川美術館から車で30分、ラコリーナ近江八幡に行く。琵琶湖畔を気持ちよく車に揺られる。水泳場の松林が美しい。「たねや」の店である。同行のみなさんは「たねや」のお菓子を良くご存知である。駐車場から建物まで笹の原っぱを通っていく。建物は屋根が草に覆われている。広大な敷地のなかはどこへ行っても「へー」と感嘆の声が漏れる。お菓子は買わなかったけれどすっかり気に入ってまた来ようと思ってしまうようなところである。ところどころに置かれた草花がいい。庭が稲田になっていて、雀おどしなんかがある。周囲に他の建物がいっさいなくて青空と山しか目にはいらない。うーんなかなかやるなって感じである。