2012.7 of gurim

2012・7・30
名のわからない花



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こう暑いと、昼間はなにもできない。家の中からぼんやりと庭の花をながめている。蝉の声をききながら、小学生のころの夏休みのように昼寝をする。得をしたような、損をしたような気分で目覚める。  黄色い花、いまだに名前がわからない。こぼれ種から一重の百日草が咲いた。




2012・7・27
モシとオクサを染める



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猛暑のなか、染めをした。屋外のかまどで火を焚いて茜や梅の木を煮立てた。大汗をかいたが、水をつかうので、気持ちがいい。

広蔵市場で買ってきたモシとオクサ。なかなかいい感じに染め上がった。




2012・7・26
朝顔



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早起きは三文の得。涼しいうちに用事をすませたいもの。家の周りの草がのびている。




2012・7・20
栗柄の雨



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雨の中、丹波木綿の研修に出かけた。今日は、少し細い糸を紡ぐことに精力をかたむける。着尺を織るのが目標だが、道のりは遠い。

かえりがけ、雨に煙るとはまさにこのことと思わずみとれてしまった栗柄の山。




2012・7・19
comameくん



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もどり梅雨になるという天気予報をきいて、土が乾いているうちに耕した。comameという名前のついたミニ耕耘機。2年ほど前に近くのおじさんが世話してくれて、手にいれたもの。鍬を使っていたのを見かねたのだろう。おかげで楽になった。

小豆を蒔く時期になった。7月の二十日過ぎがいいと種をいただいた方から教わった。そのまま食べたほうがいいような美しい小豆の種。




2012・7・18
梅雨あけてダリア



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いきなりの強い日差し。もうすこし梅雨でもよかったのにと、季節の移り変わりについていけてない。
ダリアが次々と花を咲かせている。




2012・7・16
삼베(さむべ)



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ごそごそと整理をしていたら、サムベが出てきた。1980年に初めて韓国へ行ったときに買ったもの。ソウルのどこかの市場で、葬式のときに使うわらじなどと一緒に売られていた。その時はそうとも思わず、わらじまで珍しがって買った。

今頃になって、それが麻で織られたサムベと気がついた。縫い合わせて垂らしてみる。なかなかいい風合いである。




2012・7・15
畑の花




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晴れ間をみつけては畑の草取り。畑といっても休耕田を借りているのでやたら広い。朝の涼しいうちにすませるためには早起きしなければならない。隣家のおばあさんが、そうやってなんども畑にはいれば作物もうれしくて、成長がよくなるというからねと声をかけてくださる。
畑の隅に植えたひまわりと、こぼれ種で咲いた百日草。




2012・7・12
ダリア 咲く







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梅雨空にダリアが咲き始めた。花の色と形を見定めて注文した球根ではあるが、適当に植えつけたものだから、どこにどんな花が咲くかわからない。

水分たっぷりの畑で花も葉もみずみずしい。





2012・7・11
パヌルコジ







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むこうから針をさしこんでまきかがり縫いをするやりかた。なかなか慣れない。どうしても手前から針をさしこんでしまう。なんとか慣れてきたがまだ縫い目は不揃い。ま、それも味のうちと何個か作ってあきらめぎみである。





2012・7・10
韓国刺繍







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やっぱり出かけてしまった踏十里の古美術商街。閑散としている。やっていけるのだろうかと要らぬ心配をする。

この色合いのものがほしかったのだ。錆朱がかった赤と褪せたようなグリーンとローズピンク。この箱状のものは枕である。





2012・7・9
真鍮の器







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去年の冬、キルサンサでチャプサルスチェビを真鍮の器でいただいて以来、真鍮の器が気になっていた。この器をつかうと食中毒を防ぐことができるという。仁寺洞の店でみつけた。

畑の食べられる草をナムルにして胡麻をたっぷりふって真鍮の器に盛り付けてみようか。





2012・7・8
ピマッコル







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ホテルのテレビでNHKをみていると、どうも関空に到着するころに台風もそのあたりに来るらしい。金浦空港にいくとやっぱり欠航。もう一日ソウルで過ごすことになる。

鐘路の大通りの裏。ピマッコル。細い路地に食べものやの看板に灯りがともる。
通り抜けできるか、人が行くのを確認してから通ってみる。人がやっとすれ違えるほどの細い路。すこしドキドキ。

スントゥブチゲのおいしい店があった。とりあえず夕食を食べに入ったのだが大当たり。今度からここでスントゥブをたべよう。

今度の旅の最後に入った伝統茶の店。何年か前にユン先生と来たことがある。他の伝統茶の店のように甘ったるい味にしていない。オミジャもテチュも体に効きそうな味。これがおすすめですという名前を忘れてしまったが、漢方のエキスのようなお茶をいただいた。 店の中は伝統茶の店にありがちな調度品は置かれてなくて、懐かしい感じのソファに座る。雨のしょぼしょぼ降る日に長居したくなるような。






2012・7・7
広蔵市場から東大門市場







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今回も広蔵市場にいく。日本から布を買いに来る客が増えているらしい。ま、そのうちの一人ではあるが。

パヌルコジの中に入れる綿を売ってるところをユン先生に聞いて、広蔵市場の続きにひろがる東大門市場にいく。東大門市場の一階としかきいていない。パンウルソムという名前の綿。パンウルは鈴、ソムは綿。そのまま訳せば鈴綿になる小さな粒状の綿。市場の人に聞いてみると綿は地階だという。迷路のような市場の中を歩き回る。やっぱり一階だった。通りに面したわかりやすい場所にある店でパンウルソムを手に入れる。8000ウォン。店の兄ちゃんは掃除機で空気を抜いてぺったんこにしてくれた。

小腹がすいたので、広蔵市場でキムパッを食べる。「元祖麻薬キムパッ」という名の屋台。麻薬とはおそろしいが病みつきになるおいしさという意味らしい。
横の屋台でハラボジが食べているのは、なんとポシンタン。






2012・7・6
テンジャンチゲ






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おいしいテンジャンチゲが食べたかった。チョンさんに教えてもらった食堂は大満足。テンジャンチゲとチョングッチャンの店。にぎやかな通りからちょっと入ったところにある。門をくぐったところの中庭ではキムチのための白菜の塩漬けが。

パンチャンのキムチやナムルもおいしい。さんまを大根と炊いたのがなかなかおいしい。





2012・7・5
セクシルヌビ






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キムユンソンさんのセクシルヌビ(色糸ヌビ)の展覧会に連れて行ってくださったのはキルサンサでお会いしたチョンさん。セクシルヌビを習っているという。自作のセクシルヌビの眼鏡いれを使っていらっしゃる。

キムユンソンさんは1999年の「銀花」に載っている方で、会場でお会いしたときそのことをおっしゃる。改めて「銀花」の記事を読む。おじいさんの煙草入れがセクシルヌビとの出会いであったとある。そこから再現をはじめて今日にいたっている。すばらしい展示にうなってしまう。

セクシルヌビは綿をはさむのではなく、韓紙のこよりを芯にしている。





2012・7・4
桂洞を歩く






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この通りにある 北村ゲストハウスに以前何度か泊まったことがある。小さな食堂があったり、クリーニング屋さんがあったり、駄菓子やがあったりで、生活感たっぷり。「現代」のビルからお昼時スーツ姿のサラリーマンたちがあふれでてくるのに出くわしたり。

ゆるやかな坂道を上りつめた所に、中央高校がある。門のすぐ横に、まだ韓流スターのグッズを売るその店はあった。ここのおばちゃんがすごい。獲物を狙う目で坂道を登ってくる日本人観光客をみつけると、じつにさりげなく近寄って巧みに話しかけてくる。気がつけば店の中でペ・ヨンジュンのカレンダーなどを手にしていたりすることになる。

久しぶりに歩いてみると、小洒落た店もできてはいるが、温かくてなつかしい気分になる。










2012・7・2
写真館






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「なつかしさが心地よい レトロ・ソウル街歩き」の記事があるスッカラを手に持って、桂洞を歩く。

そこに載っていた写真館。「伝統黒白写真館」と入り口に書かれている。入ってみる。

つかわれてなかった倉庫だったんですと若い女性のスタッフが言う。ギャラリー空間の壁がなんともいい。フィルムで撮る白黒写真が飾られている。家族写真やなんかの記念写真。

建物と路の隙間に草がはえている。生えているのかわざと抜かないで残しているのか。ヒメジオンの白い花がちょっと汚れた感のある白い壁にあっている。






2012・7・1
緑豆がゆ






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きのうはヌビ作業日。お昼においしい韓国料理を作ってくださる方がいる。今回は緑豆がゆとチヂミとチャプチェ。胡瓜と芹のナムル。田んぼの隅で摘んできた芹とエゴマの葉っぱを使う。






2012・7・1
落星台のキルサンサ






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漢江を渡って南、ソウル大があるほうにキルサンサがある。漢字で書けば吉祥寺。鐘路から乗ったタクシーは迷いながらも細い坂道を登って、すぐ山が迫る寺に着く。

12月にここで紹介されたヌビ作家にお会いする場所にしたのだ。いつもながらさりげなく置かれているものが、いい。鉢に生けられているのは蛇苺。きな粉をたっぷりまぶした餅が出される。きな粉に砂糖は入っていない。きな粉だけの味。

猫がむかえてくれる。野良だったとは思えない人なつっこさ。寺に着いたとき入り口でちらっと姿を見せて、お茶をいただいているとそばに来てちょこんと座っている。