2012.1 of gurim

2012・1・31
彫る





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とても寒い。ため池は凍っている。

3月の展覧会にむけてせっせと彫っている。彫って彫ってまた彫って。ナイロン製の服を着れば彫った木くずが付かない。やっと今頃気が付いた。着こんでだるまのようになって作業をしているとけっこう温かい。



2012・1・23
久しぶりの雨





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先週の金曜日あたりから雨がふっている。からからに乾いていた庭や畑の土も濡れている。空気も湿気をふくんでやわらかい。このまま春になればいいのにと願うがそうはいかないらしい。今日は雨に霙がまじった。

庭の二種類の蝋梅が年々大きくなって花がたくさんつくようになった。梅の蕾はまだ固い。



2012・1・18
グループ「標」展





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大阪市の北区西天満、旧老松通りにある大阪現代画廊で木版画のグループ展をしている。
老松通りに入ると古美術の店が並んでいる。ウィンドウには正月らしい花が活けてある。大甕に見事な蝋梅。毎朝それらの店をちらちらと見ながらが画廊に歩いていく。




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連日おおくの方々においで頂き感謝。
ここに来なければ出会えない素敵なかたのお話をきくことができる。90歳でかくしゃくとされた版画家には圧倒された。
山里にこもる生活をしているので街に出てきたのは久しぶり。刺激的な時間を過ごしている。





2012・1・15
どんど





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集落の老若男女が集ってどんど焼き。大堂と呼ぶ無住の寺の広場。新年に迎えた歳神様を送る行事。五穀豊穣を祈る。

差し入れの鹿肉を焼く。この集落の山に鹿が出るのだそうだ。まだ鹿の姿は見たことはないが、猿は一度だけ家の入口の塀に赤い顔をして座っていて驚いたことがある。猪には黒豆を食べられたし、雉も雛たちが庭を行列して横切っていく。

油気がない赤みの肉。モモ肉より背中の部位がおいしいと提供者はおっしゃる。はじめて食べたけどヘルシーだと思う。


2012・1・13
街角





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鐘路の建設現場を覆う塀。なかなか達者な筆致のちょっと古いソウルの街の絵が一面に描かれている。ここを通るたびに見とれてしまった。






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カタツムリを使った化粧品が流行っているのだそうだ。あちこちのコスメの店で目につく。この店には日本語のできるスタッフ募集の貼り紙がしてあった。





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YMCAホテルから仁寺洞に抜ける道。いつ通ってもさみしい。この前は白く塗られていた煉瓦塀に絵が描かれていた。誰がこんなところにこんな絵を描いたのだろうか。スプレーの落書きではなくてホンワカとした絵。

この冬一番という寒さのソウルの街。さすがにあてもなく歩き回るという気にはなれなかった。





2012・1・11
古い家並み





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樂園商街の東側。地下鉄5号線「鐘路3街」駅から出たところ。古い家並みの時が止まったような一画がある。仁寺洞の雑踏からはずれて餅を売る店の前を通ってふらふらときてしまう。

10年前1年間の休暇をとってソウルに来た時、住むところが決まってなくてこのあたりにある荘旅館にしばらく泊まっていた。おばちゃんが一人で調理し、ひまそうな痩せたおじちゃんが運んでくる食堂のテンジャンチゲの味は良かった。

あのころと少しも変わっていない。そのことが良いのか悪いのか分からないがすぐ近くにビルがそびえ建っているのに不思議な場所だ。いつまでも残っていてほしいと思う。

表通りはこぎれいになって、大通りは整備されていく。


2012・1・9
キルサンサ





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漢江の南、地下鉄7号線「落星垈」から山に向かって少し登って行った所にある吉祥寺(キルサンサ)。オンドルのふわっとした暖かさのある部屋でスニムは蓮根のお茶でむかえてくださった。粉引きのコップがいい。








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一昨年訪ねたときにはいなかった猫。野良ちゃんが住み着いたのだとおっしゃるがやたら可愛い。すりよりもせず、逃げもせずいい距離にいる。

ギャラリーにもなるこの部屋では焼き物が展示してあった。







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夕食までいただいた。
スニムが作って下さったのはチャプサルスチェビ。もち米のこなを団子にしたものが入ったワカメのスープ。エゴマの粉が入っている。大ぶりの真鍮の器に入れてくださる。ワカメとエゴマだけなのに深い味わいはどうやってだすんだろう。
一緒に出された白菜の水キムチが絶品。発酵した味がたまらなくおいしい。

初めてなのに懐かしい。いや、このスチェビ、子どものころに食べたことのあるような。もち米ではなく粳米の粉をだんごにしておつゆにいれたのを団子汁とよんでたべていたのを思い出した。

料理の著書もあるスニムの手作りの夕食をいただけてうれしくなる。
質素であたたかい食事。これがいいのだ。






2012・1・8
キムジャン





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ちょっと遅めの年が明けてからのキムジャン。
昨年末、韓国に行く前に、これ以上霜や冷温にやられないように白菜をひもで縛っておいたので外側の痛んだ葉を取り除くとみずみずしい青い葉があらわれる。

今年で何人か集まってキムチを漬けるキムジャンは3年目。さて今年の味はどうだろうか。発酵したキムチが好きなのでもう少し待って食べよう。



2012・1・7
アートボックス





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豊中、曽根にあるアートボックスというギャラリーから閉廊のお知らせが届いた。勤務地だった豊中のギャラリー。24年に渡りご愛顧いただき・・・・とある。えー、そんな。 なんだかさみしくなる。

常設品特別価格販売に目がとまり出かけた。仕事を辞めてから豊中まで来ることは少なくなって久しぶりの曽根あたり。街の匂いというのがある。鼻から懐かしさを感じる。

オーナーに挨拶をしてガラスを買った。下に敷いている布はこのギャラリーではじめて買ったもの。茶綿の手紡ぎ手織、板絞めで染めてある。


2012・1・5
木人





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曹渓寺の向かいにテンプルフードの店があるから行きましょうとユン先生に教えてもらってお昼を食べる。おいしい。これからソウルに来たら寄ろう。そこから仁寺洞のほうへ少し歩いたところにある「木人博物館」。

昼食時間の貼り紙がしてあったが、声をかけるとどうぞと招き入れてくださった。古い建物の2階。広くはないが落ち着いた空間に木人がある。大学路のトンスンアートセンターでは「コックト」と呼んでいるがここでは「木人」と呼んでいる。

ここに来たのは3回目。いい。前来た時とはまた違った印象。たまらなくいい。
写真もご自由にどうぞという。サービスのお茶をいただいてあたたかい気持ちに。ユン先生が、父は喪輿の行列で鐘をならし謡う役割をしていたんですよととおっしゃる。そう遠くない昔、この国では人は死ぬとこれらの木人たちに守られて旅立ったのだ。


2012・1・3
広蔵市場にいく





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広蔵市場で布を買うのなら一緒にいきましょうと朝はやくに安東からやってきて下さったユン先生と出かける。
いつもの活気に満ちた市場。圧倒される商品の山。通路にこんなに物を置いたら歩けないではないかとぶつぶつ言いながらすり抜けるように歩く。

布の名称がはっきりとしてきた。今までヌビにつかう絹といっていたのは 「ミョンジュ」というシルクの平織り。透けて見える薄い絹は「オクサ」。勝手にコリアンシルクと呼んでいた地模様の浮き出るものは「ヤンダン」。

当分ヌビができそうな量の布を買った。次の日買い忘れていた墨染の綿布も買った。店のおっちゃんはなぜかおまけと言って細かい唐辛子模様がプリントされたハンカチをくれた。



2012・1・2
ソウルの古美術商街





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鳳凰のコックト。あまりにかわいいが、たぶん鳳凰だとおもう。









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白磁と青磁の小皿。ほんものかイミテーションか、さて。












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麻布を織る機の筬。
3枚のポジャギは、北朝鮮から入ってきたものをわたしが繕ったりしたものですと店の女主人はいう。



大学路のトンスンアートセンターにコットゥと呼ばれる木製の人形を観ようと出かけたが、地下鉄「恵化」駅の階段をのぼりながらよぎったもしかしたら今日は月曜日、休館かもしれないという不安は的中してしまった。

頬が凍るようなチリチリとした寒さ。徒歩でうろうろするのが苦痛になってタクシーで古美術の店へいく。東大門のそばを通るが修理中。南大門の完成は来年末だと運転手さんは言う。

ビルのなかを仕切って通路の両脇に古美術の店が並ぶ。どの店から入ろうか。ま、端っこから順番に見ていこう。時間はたっぷりあるし。

で、懐と相談しながら買い求めたもの。







2012・1・1
年あらたまる





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ソウルからもどってきて、地域のもちつきに行ったりしているうちに2011年は暮れてしまった。気がつけば年賀状がまだという状況を引きずって年を越した。

季節は確実に移っていき庭の蝋梅もふくらんだ。朝晩の冷え込みも厳しい。