2012・6・29
もぐら庵 水墨彩画展
地下鉄「安国」駅からすぐのところにあるギャラリーで、もぐら庵池田耕治氏の展覧会がひらかれた。今回の韓国行きはこの展覧会に合わせて日程を組んだ。
2001年にソウルで日本語と韓国語のエクスチェンジをしていたチョンさんに展覧会の搬入の日の通訳をお願いした。チョンさんの日本語は私のハングルよりはるかに上手く流暢だった。
ギャラリーの関係者、日本からのファンら多数があつまりオープニング。参加者とお話をする。ハングルと日本語とで頭の中はフル回転状態。脳が活性化している。
もぐら庵さんの作品を何点かまとめて求める韓国のファンも生まれている。
近くの伝統茶の店からお茶の出張サービス。緑茶をおいしくいただく。
2012・6・27
工房で
ユン先生がつくられている5mmの幅のヌビのトゥルマギ。淡い黄色がいい。ミョンジュの布の光沢が美しく出る。
今回、トゥルマギをつくる布を用意してきた。ちくちくとヌビはできるが、ヌビるまでの工程はまだわたしの手には負えない。次にいらっしゃるときまでに、型をつくって、ヌビだけできるようにしておきますからと言ってくださる。
パヌルコジ(針山)は大阪から今回一足先に来てユン先生から教わっている方の作品。わたしも作ったのだが、とてもお見せできない。
昨日、東京から安東に帰ってきたばかりという藍染のチェ先生に会いに行く。疲れていらっしゃるであろうに、こころよく迎えてくださった。昨年の7月にチェ先生のところで見て覚えたとおりに日本に帰ってから作ってみた泥藍をみてもらった。
これで、藍染の10パーセントができました。後の90パーセントが大変なのですとおっしゃる。藍を醗酵させるときの温度はどれくらいなのですかと聞くと、人が食べ物を摂るのと同じです。体温は何度でしょうとおっしゃる。相変わらず説得力がある。
2012・6・25
マウル
なだらかな丘の地形の集落。竹皐書院から敬老堂という老人たちの集会所の前をとおって村のなかをユン先生の家まで歩いていく。煙草と飲料水とお菓子を売っている店が一軒ある。畑にはトウモロコシ、サツマイモ、唐辛子など見慣れた夏の野菜。水田の稲が青々と育っている。柿と栗の木。
なにかがちがう。この風景の開放感はなんなのだろう。道と塀のあいだのわずかな地面にもなにかが植えられている。道と田んぼの水面の高さにさして差がない。畑の畝がくっきりと高くない。花壇はないが畑の隅に花が咲いている。キムチや味噌しょうゆをつくる甕が家の外にいくつも並んでいるのが見えている。どの家も「とりすました感」がない。
2012・6・24
コチュプガッ
朝、洛東江の岸辺まで散策したり、書院の雑草抜きを手伝ったりした後ユン先生の家で朝食をいただく。
三日間、村の中にいてユン先生の家で食事をする。
体に良さそうなものが食卓にのぼる。白米はあまりでてこない。玄米か、いろんな穀類と一緒に炊いたごはん。ヌルンチもある。
はじめていただいたのだが、あまりにおいしいので作り方を聞いて、メモまでしたのが「コチュプガッ」。コチュ(唐辛子)の収穫のときまだ残っている小さな青いコチュを使って作るという。開いて、種をとり小麦粉をまぶして蒸し、天日で干したものを保存する。食べるときは胡麻油で炒めて余分な油をとって塩をふる。ポリポリとおいしい。これはうちでもやって見なくては。
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