2016・12・24
タルトンネ
戸田さんがすすめてくださった「タルトンネ博物館」にいく。山の上につくられたスラム。中に入ると1960年から1970年代の生活をそっくり再現して展示されている。月に手が届く山の上の街という意味の「タルトンネ」。貧しい暮らしぶりがなんだか懐かしく感じられるのは何故なのだろうか。
「土地」の作家パク キョンリが主だった古本屋があると戸田さんから聞いていたので立ち寄ってもらった。この本屋さんではなさそうだったが、パク キョンリ氏が仁川で暮らしていたことを知り感慨深かった。この店で漫画「土地」を購入。
国際市場による。取り壊される運命にある日本家屋があちこちにある。戸田さんがここもそう、あそこもそうと教えてくださる。傾いて住めなくなったものもある。歴史を見る思いである。
おいしい餅やさん。作りたてを売っている。市場の中に国際という名前の由来となった彫刻がある。中国人が野菜の種を持ち込んで朝鮮人が栽培し、日本人が買っている図である。
ゆっくりしていきたかったがもう帰国しなければならない。またゆっくりと見物して廻りたい仁川。
2016・12・23
官洞ギャラリー
地下鉄1号線に乗って、ソウル市内から1時間ほどで仁川に着く。仁川空港には着くけれど仁川の街には行ったことが無かった。中華街があるというぐらいの知識しかなかったのだがなかなか魅力的なところである。その仁川の中心地に戸田郁子さんの「官洞ギャラリー」がある。日本家屋を改築保存した建物である。家の中に家を建てたようなものですと戸田さんはおっしゃる。修復の段階でいろいろなものをはがしていくと建築時の部材がのぞいてきたとか。それも見えるかたちで保存されている。官洞はここが官庁街であった名残の地名だそうだ。ここでユン先生の展示会が催されている。『冬の日のヌビ ユンピョンオク作品展』。ヌビが美しい。みごたえのある展示である。
ユン先生とは一年半ぶりの再会 お元気である。私が昨年体調を崩したことを知ってか「無理せんように」とおっしゃってくださる。
2016・12・22
北村界隈
一日中雨。昨日より冷たい雨。しっとりとした街を高齢者となった三人はゆっくりと歩き、座れる場所に入ったらなかなか立ち上がらない。以前にも来たことのある桂洞にある写真館。白黒写真が大きな韓紙にプリントしてある。今度来た時にしゃしんを撮ってもらおうかと思う。
韓屋支援センターというところ。トイレを借りてオンドルのきいた部屋に座り込んでしまう。スタッフの女性は日本語が話せる。だれも来ない。すっかり長居してしまう。
そうだ、布を買わなくてはと広蔵市場に出かける。いつも行っている元山という生地屋さんはこの階段から入って行った方が分かり易いみたい。
晩御飯を予約しているので三清洞あたりまで帰ってきた。国立現代美術館に閉館間近に入る。巨大空間に置かれたゲンダイアートはそこそこに何故かモシの展示があるのでじっくり見る。
現代美術館のすぐ向かいにある「クンキワチップ」という食堂へ入る。カンジャンケジャンが名物の店。さすがの味。隣の席もみんなカンジャンケジャンを注文している。
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