2015・4 of gurim

2015・4・30
イタリア紀行
ドメニコ・ギルランダイオ



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前回のイタリア行き、大雪になったフィレンツェ。サンタ・マリア・デル・カルミネ教会のブランカッチ礼拝堂でフリッピーノ・リッピに大注目し、あちこちでフィリッピーノ・リッピの作品に出会うたびに「やっぱいいなあ」とみつめている。

今回はドメニコ・ギルランダイオに大注目。ルッカにある板絵の美しさにほれぼれしていたのだが、行く先々でギルランダイオに出会った。極めつけはサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のフレスコ画。ルネサンスの優等生って感じで、すっきりと納得のいく人体描写。上手すぎる。

そしてもう一人、大注目したのがピントゥリッキオ。甘くて華やかでいい。この旅でシエナとスペッロでその仕事ぶりを見るまで存じ上げませんでた。自分の西洋絵画の知識などほんとにしれたもんだと思うが、好きな画家が増えたのはうれしい。






2015・4・29
イタリア紀行
スペッロ



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ボローニャからどーんと南下してウンブリア州のスペッロへ。「地球の歩き方 フィレンツェとトスカーナ」にスペッロが特集されていた。その中に「美しく華やかなピントリッキオの世界」というのがある。シエナのドゥオーモのピッコローミニ家の図書室で見たあのピントゥリッキオである。行かなくては。
アッシジの隣の町である。アッシジと同じく白やピンクがかった石で建物が造られているので明るい印象。駅から15分ほど歩いて門をくぐり、坂道を上っていく。すぐにピントゥリッキオのフレスコ画のあるバリオーニ礼拝堂に着く。
色がきれいで装飾性が強い絵。1501年に描かれたとあるが古色なんかみじんも帯びてはいない。重くなくて、わかりやすい。

たたずまいのとても美しい町。スペッロ、初めて訪れたこともあってか大変気に入りました。



2015・4・28
イタリア紀行
ラヴェンナ 



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クラッセからラヴェンナの駅までバスでもどってきた。駅に近いサンタポッリナーレ・ヌオーヴォ聖堂にいく。修学旅行かなんかで来た中学生ぐらいのこどもたちでがやがやしていたが、やがてこどもたちは去っていき静かになる。「東方三賢王」の横向きの姿が際立って見えてすばらしい。
ダンテの墓をのぞいたりして、次にネオニアーノ洗礼堂へ。それほど大きくない八角形の建物の丸天井を見上げる。モザイクの一片も見逃さないように双眼鏡をのぞく。
圧巻、サン・ヴィターレ教会。首が痛くなるので休み休みしながら内陣を見上げる。東ローマ帝国のユスティニアヌスの時代につくられ、その肖像が描かれている。なかなか鋭い目つき。
同じ敷地の中にあるガッラ・プラチーディアの廟。小箱のような建物で、手の届くところにモザイクがある。ここが一番よかった。深い紺色に金の星が輝く。
たっぷりモザイクを見て恍惚状態になったのか、狐にだまされたようにとんでもない方向に歩いていたりで、一人できたラヴェンナは夢の中にいるようだった。




2015・4・26
イタリア紀行
ラヴェンナ クラッセ聖堂



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一人でラヴェンナに行くことになった。いくばくかの不安を抱えて乗ったボローニャからラヴェンナ行きの列車は桃畑のひろがる長閑な風景の中を行く。
ここはモザイクの街である。10年ほど前に来て、そのすばらしさに瞠目したのだ。そのときに行きそびれたのがサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂。街から5km離れているのでどうやっていけばいいのか分からなかったのである。
駅前から4番のバスに乗る。野っ原に聖堂が見えてくる。ここなんだ。

がらんとした聖堂の中に入ると正面に内陣を飾るモザイク。やさしい緑のガラスがたくさん使われていて清々しい。12使徒をあらわしている羊がかわいい。椅子に腰掛けて飽きるまで眺めた。

吹きっさらしのバス停で帰りのバスを待つ。ローマ時代、クラッセに軍港がつくられたとかでこのあたりは海だったのだろうか。それにしても風が冷たい。



2015・4・25
イタリア紀行
パドヴァ



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ボローニャから鉄道でパドヴァへ。この街にはジョットのフレスコ画を見るためにやってきた。駅から歩いてそんなに遠くないところにスクロヴェーニ礼拝堂があり、その中にフレスコ画が描かれている。
私立博物館でチケットを買って待つ。入場制限がある。水仙やレンギョウやボケ、紫木蓮といったみなれた春の花が咲いているのをながめながら礼拝堂まで歩く。
思っていたよりずっと小さな建物。それだけに絵がまぢかに見える。今回の旅では双眼鏡を持ってきている。もうくっきりはっきりジョットの息づかいが感じられるほどの迫力。
1304年から3年がかりで描かれたのだそうだ。ボッチチェリやダビンチが活躍する150年以上も前なのだ。
15年前にアッシジのサン・フランチェスコ聖堂でみたジョットのフレスコ画。「小鳥に説教する聖サンフランチェスコ」が忘れられない。ちょっとくすんだような青と緑が「清貧」をつたえているようで。



2015・4・21
イタリア紀行
ボローニャ



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ルッカから鉄道でボローニャへ。ボローニャ中央駅から長い柱廊をとおって街の中心部にはいる。サン・ドメニコ教会にフィリッピーノ・リッピの絵があるのでそれを見にいく。ここにはミケランジェロの若き日の作品もある。中世とルネサンスとバロックとはっきりと区別はできないけれど中世だなって雰囲気が伝わってくる街並みを歩く。
ゆっくりとボローニャで過ごして博物館や教会をのぞいてみたいという気もあるけれど、もうイタリア腹いっぱいという感じにもなっていて、体力、気力の減退をここでもひしひしと知らされる。

2015・4・20
春の嵐



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一日雨。ときおりはげしく降る。風も強い。咲く前のヤグルマギクが風で倒れた。支柱をしとけばよかったのにと悔やまれる。
菊桃の花びらが庭に散り敷いている。一重の山吹も散り始めた。

2015・4・20
イタリア紀行
ルッカ 2


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借りてる部屋はローマ時代の円形闘技場を取り囲む建物の中にある。10時をすぎるころ、観光客がどやどやと円形闘技場が広場になっているところに入ってくる。それを窓から見下ろしてこちらも動き出す。
ドゥオーモでドメニコ・ギルランダイオの板絵をみる。色がきれい。
「華麗で上品な画風。鮮やかで洗練された色彩。的確な人体把握。世俗性の中に程よい宗教性が描きこまれている。」と解説されている。なるほど華麗で上品な画風か・・・
うろうろしながらサン・ミケーレ・イン・フォロ教会へ。ここでフィリッピーノ・リッピをみる。
やっぱりルッカの旧市街をとりまく城壁の上を歩かなくてはと歩き始めたが足が重い。こんなはずではと思いながらも一周する。4km、疲れた。


2015・4・19
イタリア紀行
ルッカ


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ルッカに来た。4日ほどの滞在だったが部屋を借りた。ジローラモ似の大家のおじさんから鍵をわたしてもらって細い階段を上った。上の階にベッドとバス、トイレがあり、下の階に炊事場とリビング、ベッド。
大家さんの趣味で選んだ絵があちこちに掛かっていてそれがなかなかいい。
心地がいいので久しぶりに本を読んだり、ご飯を作ったり、洗濯したりして過ごした。

2015・4・18
イタリア紀行
サン・ジミニァーノ


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シエナからバスでサン・ジミニァーノへ。途中、コッレ・ディ・ヴァル・デルザという何回聞いても憶えられない名の町に寄った。この丘の上にある街にはエレベーターで登って行ける。
雲ひとつない上天気。梅のような白い花を咲かせた潅木が車窓から見えるがなんという木だろう。桃のピンクが青空に映える。斜面が青く見えているので近づいてみたらスミレ。イタリアも春。
これぞトスカーナといった景色がひろがる。サン・ジミニァーノの塔に登った。へとへとになる

2015・4・16
イタリア紀行
シエナ


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ひと月前にひいた風邪。けっこう長引いてやっと体調がもとにもどってきたような。それなのにシャキッとしない体でトボトボと歩きながらイタリアに行ってきた。

同行人がシエナ派の絵を見るというのでシエナに来た。私はシエナ派の絵が好きではない。ウッフイツイにあるシエナ派の画家シモーネ・マルティーニの祭壇画のマリアの目がどうみても意地悪そうなのだ。私以外に入場者の姿がない国立絵画館でたっぷりシエナ派の絵画を見たけれど。

油絵を描いていたころ、バーントシエナという名のついた絵具があった。この街のレンガの色からついた名だとか。



2015・4・9
庭の草をひく



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ながいこと出かけていて帰ってきたら春が進んでいる。花にやった肥料をたっぷり吸ったハコベを抜いた。