イタリア 2024の夏 14

アシャーノの宿の近くまで帰ってきたとき、森の中に何か大きな建物が見える。何だろうと立ち寄る。モンテオリヴェートのマッジョーレ修道院。駐車場があって観光客が訪れている。歩きにくい石畳の坂道を下って修道院の中に入る。地階にワイン売り場があったりする。見どころいっぱいなのだが事前学習が全くできていない。広い建物の中をあるいているうちに回廊に沿って見事なフレスコ画が描かれているところに来た。見とれているうちに、あれ、どう見ても「シニョレッリ」の筆になる絵がある。でもシニョレッリ作というプレートも何もない。帰りがけ受付の方に聞いたら「そうだ」と言う。後で調べてみたら、シニョレッリはこの修道院の仕事を引き受けて描いている途中でオルビエート大聖堂の依頼を受けてオルビエートに行ってしまったようなのである。何年か前オルビエートに行ったとき、大聖堂に描かれたシニョレッリのフレスコ画に圧倒されたことが思い出される。ここで思いがけずシニョレッリの傑作に出会うとは。

























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