求里畝について

宝塚市大原の地に住んで30年を過ぎました。すぐ東には竜王山、夕日の沈むあたりに羽束山。美しい山里です。母屋の隣に木版画とヌビのアトリエ・ギャラリーをつくりました。

​ハングルで그림(グリム)は絵という意味です。絵を描くことが生活の中心でありたいという願いを込めてつけました。「グリム」という音に漢字を当てました。求里畝。山里の田畑の畝がくっきりとした陰影を見せると、それは韓国の伝統工芸であるヌビを思わせます。ヌビはアトリエ求里畝の大事な仕事となりました。かれこれ40年韓国の美しいものにひかれています。

縁あって藤田宜紀設計事務所の藤田氏に設計をお願いしました。氏は私の韓国への傾倒ぶりを知り、一緒に現地に建築を見に行くという道のりを経て、アトリエ求里畝を形にしてくださりました。2007年7月竣工。韓国のチョガチプ(藁ぶき家)のような丸みを帯びたラインがぬくもりを感じさせる建物になりました。


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