11月29日に初日を迎えたばかりの耕仁美術館の展示会場から、翌日全羅道、井邑へ。龍山からKTXに乗ってあっと言う間に到着。井邑には「東学農民革命記念館」を見学するためにやってきた。あの東学党である。2019年に制作され東学農民革命を描いた韓国ドラマ「緑豆の花」にすっかりはまっていた私は、今回、日本からソウルまで来てくれた知りあいと、李氏朝鮮末期農民たちが蜂起した民主革命の地「井邑」に行くことにしたのだ。
私ぐらいか、少し年齢が上に見える男性が迎えてくださる。どうやらこの日の見学者は私たち4人だけのようである。私の韓国語能力を瞬時に察したその方は手短に説明を済ませた。立派な建物である。展示会場を巡り、企画展「동록개의 꿈 형평을 차아서」を見る。近所の犬と呼ばれた韓国の被差別民に関する展示。
東学農民革命記念館は井邑の中心からかなり離れている。私たちはタクシーを呼んでもらって、全州に向かった。農民たちが莚旗を立てて集まったであろう田園地帯を車はひた走った。